「プラズマ兵器は核の1万倍!-4」の続きです。
このエントリーの主題である反物質は、我々の宇宙には存在しえません(以下参照)。したがって、このエントリーの記述にある「反物質」を「プラズマ」に置き換えて読む必要があります(2013年3月19日追加)。
ユミットの情報操作について
いつものように「Technobahan」サイトの記事を「お気に入り」でチェックしたら、おかしなことに英語版のHPになってたんですね。それで木星の「彗星衝突」?の続報記事があって、以下のような〆になっていました。どうもおかしいのでハッカー(ユミット)がなにかを示唆したいのかな?と思ったんです。やっぱ当局によってインサイダー情報をオーストラリア人へリークしたヤラセなのか?って思えたんです。
補正光学技術の導入や各種の電波望遠鏡施設の建設などにより、天文学における観測態勢は近年になり、著しい進歩を見せているが、木星のような惑星に関しては既に、研究はし尽くされている側面も強いこと、更に、木星の周回軌道上には地上からの観測とは比べものにならないほど緻密なデータが得られる観測衛星が回っているということもあり、専門研究者がわざわざ木星のような天体を継続観測を行うことは少ないのが実状ともなる。
今回の発見、異変の規模は一般の光学観測器を用いて地上から観測するには微細すぎるため、アマチュアが市販されている観測機材を用いて観測を行うには無理があること。更に、木星を継続観測の対象としている専門家は少ないことなどを考慮すると、ウェズリーさんの存在がなければ衝突事態、認識できなかった、もしくは発見がかなり遅れていた可能性もありそうだ。
シューメーカー・レヴィ第9彗星が木星と衝突を起こしたのは今から15年前、今回の発見は、同程度の彗星衝突が15年という天文学的には非常に短いスケールで起きていることを示唆する画期的な成果であることは間違いない。
木星への彗星衝突を最初に観測したオーストラリア人とは?
さて、いよいよ肝心な、人類がかつて所有した、史上最大の物騒なブツを紹介しましょう。モジュールの中央部に収容されている爆弾本体は、以下の図のような構造になっているようです。
爆弾本体
上の爆弾本体に装てんされた反物質は、まずシャトルによって地球の軌道に運搬されるわけだけど、この時点で事故が起これば世界が吹き飛んじゃうかもしれないため、ターゲットにした木星のもっとも高層である100kmほどの高さ(気圧1バール)で、最後の瞬間に合成されるらしい。図中の1マイクログラムの反物質によって点火されるリチウム水素化物の装てんによるもので、これが発火すると、「水爆」の燃焼コントロールがしやすくなるのである。これはサハロスの装置の再現である、とします。
そして強力な爆弾となる反物質の量は、(運んだものでも、合成されたものでも)、って書かれていて、引き金用と合成物を合計?して数百キロ単位になるという(ツッコミを入れちゃうけど、たった1マイクログラムの引き金用反物質との合計ということ?)。なお、最終段階で反物質に変化するのは、ノーズ近くにある「円筒形の弾丸」だとしますが、前の文章と合わせて読むと、ここの記述が矛盾しているようでようワカラン。
ちなみに反物質は、その製造と操作に関して、核爆弾なら起爆装置を働かせなければ爆発しないけど、反物質はその限りでなく、いったん製造されたら最後、物質とのコンタクトを避けて、爆発しないようつねに活性化(「不活性化」の誤り?)した状態で閉じ込めておかねばならいからだ、としてます。想像するに、ちょっとでも衝撃を与えるとバクハツしちゃうと言われてる、あの有名なニトログリセリンみたんなもんか?それで保管する方法なんだけど、映画「天使と悪魔」で出てきたガラスのケースを覚えてます?あれは貯蔵するための「磁気ボトル」ということらしい。
この木星での実験に使われたとしている爆弾モジュールは、寸法や爆発力、使用されたテクノロジーに違いがあるとされてます。すなわち、例えば木星の磁気圏に粒子、イオン、電子の強力な加速を行いつつもっとも強力な相互作用をしたのはモジュールKであった。これらの粒子は木星の磁気圏を猛スピードで通過しながら、衝突以前に木星の大気にX線を放射するのである。1995年の12月にはガリレオのサブモジュールがSL9に酷似した速度(秒速50から60km)で木星の大気に突入したことを思い出していただきたい。このゾンデには高性能の耐熱シールドがついており、突入の際のきわめて急速な過熱にも耐えられる仕組みになっている。しかしSL9のモジュールにはこの種の耐熱シールドはない。
そう、それは「MHDシールド」を使ってるからなんだぜ、ってな話です。もうこのブログの読者であるみなさんには、あえて説明する必要などないでしょう。「アメリカが実用化した『オーロラ』とMHD魚雷」や「UFOテクノロジーについて」で取り上げたプラズマのバリアーです。上の図をチェックすれば、超伝導コイルのソレノイドと、側壁には電極がちゃんとついているんです。
以下の図は「チーズ箱」モジュールから爆弾本体が分離したところで、爆弾本体の側面には、おなじみの電極が張り巡らされています。右の図は木星へ落下しているところです。「HF針」とあるのは元図にあった名称で、なんのためか不明(HFは高周波磁気なんたら、とかの意味か?)。爆弾の断面図の先端になにか針のようにも見えるものがあるけど、ひょっとしたらこれのことかも。だとすれば、機体をシールドするプラズマがここから噴出・発生しているとか考えられる。ちなみに、翻訳した記述からは意味がはっきりしないけど、もしかしたらB2爆撃機に搭載された超音速で発射されるとする爆弾(対地ミサイル?)には、同じような電極が付いているのかも。
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