2007-04-13

21世紀に大変革は起こるか?-12

こちらのあるTV局のニュースで温首相の来日について簡単に触れ、日中の「氷をとかす旅」や「雲間にさした陽光」(こちらの別メディアのニュース)といったことでなく、中国が過去にこうむった被害を日本に再認識させたとコメントしました。圧力に囲まれたような日本。中国は自己都合によって持ち出す「歴史認識イエローカード」を、ゲームで日本チームのプレイヤーがドリブルを試みるたびに審判に強要します。

中国チームは、それなりに外交辞令として隣国同士の友好を強調するでしょうが、親善試合をしに来たというより、ソフトで近代的な表情を装った朝貢外交を再開しようとしているようにも見えます。なにしろ日本には、みつがせるための資本や科学技術が豊富にあります。日本との貿易がアメリカを抜いて最大になったとはいえ、とくに隣国との関係は、国益を第一にしてビジネスライクに徹するべきでしょう。この考えは普通のことです。

南京や慰安婦問題のキーパーソンであるマイケル・ホンダ議員の背後にあるといわれるイスラエル人の組織について、いまだにアメリカで強力な影響力を持ち続けているような記事に出会いました。中東の混乱を考慮すれば、むしろ以下の記事のほうが的を得ていると思えます。ついでに『「巨大借金国家」米国の不思議』を読みました。これも覇権ノウハウなのでしょう。
米国の対イラン政策の迷走~背後に在米ユダヤ社会の「分裂」あり

本題に戻ります。もしあなたがこちらのTVニュースを観たとすれば、たぶん犯罪に関したものが異常に多いと感じるでしょう。けれども最近は、政治がいつもの楽しい話題を提供してくれないせいか、環境問題、とくに温暖化の影響についてのニュースも増えました。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)が地球温暖化の原因を二酸化炭素と認定たことから、温暖化について国民の自覚を促したり、その対策について訴える番組が多く観られるようになりました。

元副大統領のアル・ゴアが「不都合な真実」でアカデミー賞のドキュメンタリー映画賞、オリジナル歌曲賞を受賞したことは、あなたの知るところです。ウィキペディアでは、彼に関する記事の全てが編集中となっていて、なにかエラく政治臭さを感じさせる記述があると感じました(政治家のことだから当たり前か?)。それにたしか、当作品でノーベル平和賞を狙っているということもあるそうですね。どこかで温暖化のキャンペーン会場をアレンジするのに、共和党の連中とひと悶着したなんてニュースもあったようです。
温暖化とは

温暖化、国際社会やっと一致 IPCC報告書

さらに、二酸化炭素原因説自体には異議もあるようです。もう知っている方のほうが多いと思いますが、次は参考になるURLです。

以上の主張を私なりに整理してみますと、次のようになると思います。

温室効果の原因要素としての炭酸ガスが占める割合はわずかで、水蒸気が89割を占める。気温の上昇と二酸化炭素増加の関連性(グラフ)によると、二酸化炭素の増加は、気温が上昇するとビールのガスが抜けるのと同じで、気温上昇の結果として二酸化炭素が増加する。

現在の気温上昇は太陽の黒点活動に関連したものと考えられる。ただし、IPCCによると、1960年代以降の気温上昇は太陽活動では説明できないとしている。

温度上昇予想は、二酸化炭素が増えると気温が上昇するという前提でシュミレーションがなされている。つまり、この前提が崩れればシュミレーションの意味がない。

世間のコンセンサスを一応疑ってみる私には、どちらかというと太陽黒点原因説の方が説得力があるように思いますけれど、あなたはどうですか?

こちらでも実感できるように、実際に温暖化が進んでいるようで、今年は歴史的に温暖なのでしょう。もし太陽の黒点が原因とすれば、最後の活動期が20002001年としたら現在は、まだ黒点活動がピークに向かう途中にあるはずですね?では周期とされる11年後の2012年ごろの活動ピーク時になったら、やっぱりさらに暑くなるんでしょうか?

いずれにしても、水不足や水没、天災の増加、動植物の絶滅などで科学者に脅かされている我々は、なんとしても世界的な環境悪化をくい止めなければなりません。アマゾン地区の乱開発など、環境破壊についても混沌に落ちているブラジルでは、例えばTV局が強力にキャンペーンを張っているのですが、解決はそう簡単でありません。なによりも食わせていかなければならない人間が多すぎるように感じます。

アメリカが二酸化炭素の最大排出国であることは、すでにはっきりしているとしても、中国もすさまじい勢いで追いつき、ついにはアメリカを抜くだろうと言われています。14億ともいわれる人口で、現在のようなものすごい勢いで経済成長することなど、今まで世界が経験したことのないことでしょう。インドの11億もあわせると、その混沌の規模など想像するだけで恐ろしいことです。エネルギーだけでなく、消費経済そのものが省力化できない限り、資源の分配をめぐって「人口戦争」の可能性も高まるでしょう。

さて、温暖化対策の強力な助っ人として注目されているエタノール燃料について、ちょっとばかしヨタ話をしましょう。この技術は、なんといってもブラジルが先達です。確か70年代に開発を始めたと思いますが、アルコールエンジンがモノになり始めた1980年ごろの当時は、エンジンをエタノール燃料用に改造したワーゲンのビートルがちらほらと出始めたときです。道路を車で走っていると、前を走るワーゲンがお尻に「アルコール燃料車」と書いたステッカーを貼っているのを見かけました。

しばらくすると、「アルコール燃料車。たたし運転手のみ」と書いたステッカーを貼りつけている車も多くなりました。さすがに21世紀の今日では、こちらでもしあなたが実行したうえ見つかれば、残念ながらさっそく捕まる可能性が高いと思われます。現在のブラジルでは、ヴォルクスワーゲン、フィアット、GMなどがガソリン、エタノール両方に対応した「フレックス・エンジン」搭載車を販売しており、ホンダやトヨタなどの参入も時間の問題です。
ブラジルにエタノール工場 米センプラなど84億ドル投資

植物性廃棄物バイオ燃料 米、年間1億3000万ガロンへ

しかしながら、問題も出てきました。まあ、こういったことには、出るのが普通と言えるのでしょうか。

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