おなじみの著書、「宇宙人ユミットからの手紙」には、キリストは実在したとする記述があります。私は「ツァイガイスト」を観たあと、キリストは単なる神話だという主張に同意していたんです。つまり、都合よく宗教を創るためにデッチ上げられたんだろうと。それで、どうにも同書との整合性がとれないことで疑問が続いていました。でも少し前に、あるコメントのレスを書いたことでそれとの関連に気がついたんです。今回はそのことについて話しましょう。
同書の「イエス・キリストに関する調査」という章には、キリストは肉体的な外観こそ人間に類似しているが、身体の中には「アンテナ」、つまりDNAに補足的に組み入れられた原子連鎖があって、地球の人類すべてと接触が可能だった。「あの世」における彼の心的イメージは、人間とは質的に異なっていたのである。キリストと人間は、人間と動物が違うほどに違っていた、と書かれています。つまりエントリー、「進化する宇宙が現生人類を創造した?」で記述した「人間+1」に相当し、その先駆けだったのでしょう。
そして、キリストは人間ではないのだから、意識も別の次元のものであった。彼は言わば種全体を見そなわす能力の持ち主であった。キリストのメッセージは、基本的にはかなり「エコロジー」的なものであり、仲間同士の愚劣な殺し合いをやめて、愛し合いなさいと説いている。あたかも彼自身が人類の利益と良心を体現しているかのように、「あの世」は個人の意識から発せられる大量の情報を記録した後、キリストの存在を介して初めて、「羊の群れ」(キリスト教徒)に接触できたのである。
このあとは、キリストのことをどうやって知ることができたのか(ユダヤの地の地下で未知の礼拝堂を発掘し、アラム語でキリストの生涯が記録された、紙状の金を貼り付けた皮マットを発見したという)?とか、ヴァチカン(トリノ)の有名な聖骸布のことについてだとかが記述されています。それらから容易に想像できるように、ユダヤ人もローマ人もキリストをケムたがって最後には殺してしまい、キリストが勧めてもいない教会を造って、自分たちにとって都合よく大衆をたぶらかす権威までデッチ上げたのでしょう。
余談ながら、私が興味をおぼえたのは、以前に、こちらで真贋の議論をしていたTV番組で観たことのある聖骸布のことでした。ユミットの主張によると、トリノの聖骸布は、金属の人形と当時の香料を使って電気ヒーターで焼きつけたものであるが、血痕の大量についた本物をヴァチカンが隠して所蔵しているということです。探してみると、以下の「トリノの聖骸布」では、確かに似たような主張をする学者がいるとしています。なお、ユミットが正しいとすれば、聖骸布についていたAB型の血液という記述(「世界の謎No.1『聖骸布』」)は、偽情報ということになるのでしょうか?
トリノの聖骸布を偽物だとする最近の学者には、1997年にトリノ聖骸布への最期の審判 Judgment Day for the
Turin Shroud を著した微小化学者 ウォルター・マクローンがいる。彼の論文は``キリストの残像を作るため、男性のモデルに染料を塗りつけて布にくるんだのだ''としている。モデルの全身には``地球上に存在し、中世イタリアでは広く用いられていた'' 赤粘土を塗り、``額や頬骨や、そのほか身体じゅうを亜麻布に押しつけて、今日ある像を作り出したのだ。出来上がった像の腕と足と胴体には硫化水銀の朱色顔料を散らして、血液のように見せかけた。
トリノの聖骸布
世界の謎No.1「聖骸布」
かねてから私は、「博愛」なる言葉にウサン臭さを感じていました。それゆえキリストの言ったという、あなた方はみな兄弟なのだから愛し合え、という主張には、我が理性がそのとおりだと納得したとしても、どうやったら自己中で強欲な、むしろ差別することによってアイデンティティーを成り立たせているような人間同士をそれで説得できるのか?と考えてしまう。人類は過去数千年間の争いの歴史の中で互いの差違を強固にしてしまって、その程度のヤワ?な言葉でおいそれと納得するはずなどありえないでしょう。
一方、46億年ともいわれる地球の歴史からすれば、直前の氷期が終わった1万年ほど前に出現した、高度に知的になった現生人類の、せいぜい5~6千年程度の(争いの)歴史なんてチリにも満たないものなんでしょう。もし寿命が千年にも及ぶ宇宙人が人類の歴史を観察し続けていたとするなら、彼から見た人類の歴史はどれほど違ったものになるんでしょうか?もしも、第三者によるそれらの正確な記録が残っていたなら、なぁ~地球人のオマエら、キリストっちゅーモンはヴァチカンがウソ八百コイとるよーなこっちゃーひとことも言っておらへんで~、と教えてくれるかも。
そうなると、互いの差違である人種の優性・血統・宗教・伝統・イデオロギーなどといったことは、そういった起源のウサン臭いものを、「彼ら」、すなわち裏で我々を事実上コントロールしてきた世界の支配者たちが、おそらくほとんどが根拠のない「神話」か、たぶらかしである歴史によって権威づけて納得させ、我々がインチキだと見破ってしまうことを阻止してきた、つまり「分割・分断統治」のために利用してきたツールに過ぎないだろうと気がついたんです。
人間社会を「彼ら」自身の利益のために、望むようにコントロールするためであったとしても、人類が全体として進歩するためには、人種・血統・伝統の優位などといったことは、きわめて有害な意識だったのです。現在の人類のほとんどは受け入れられないだろうけど、ささやかなアイデンティティーを持つことでさえ問題だと言えるかもしれない(ユミットの言うように、宇宙全体の知的生命体の魂のネットワークの進化が、宇宙が進化するために貢献すると解釈するなら、全体のためにすべての差別がなくなるべきなのか?)。
おそらくキリストは、そういった認識をすでに持っていたからこそ、みんな兄弟なんだから、争わずに仲ようせいと言ったのでしょう。それゆえ支配する者たちにとってキリストはジャマモンであり、ちょー危険分子だったのです。そして拷問と磔刑(たっけい)で処分されたあとでもそのカリスマは都合よく利用され、キリストのこのメッセージの真の意図は、利用する者たちによって歪められ、のちのヒツジさんたちをたぶらかすためにいいとこ取りされてしまったようです。
確かに科学技術の面では、人類が格段の進歩を遂げたのでしょうけど、精神面での進歩などまったく見られなかったのでしょう。すなわち人類は、人権という概念の「発明」にもかかわらず、相変わらず差別され、特権階級の下に格差社会を生み、犯罪・暴力・紛争・戦争にいたっては、なくならないどころか壊滅的な局面を迎えるにいたっています。野蛮で自己中で強欲な面を克服できず、ちっとも進歩していなかったのでしょう。ユミットはとくに、精神面での進歩をともなわないまま大量殺戮兵器を保有するまでになってしまったことを、強く警告しているようです。
イカサマ温暖化とは逆に、この先、地球に氷期が訪れるはずです。「ヒットラーの予言」が現実のものになるはずで、その前段として、「彼ら」は人口大削減のための混沌を用意しています(このブログの陰謀フォルダ内を参照)。どうしても信じられないみなさんのほうが大多数でしょうが、1万年以上前に起こった現象が、既存種の絶滅と新たな種の出現が再来すると私は確信しています。それによって我々人類の大半は、どのみち生き残れないだろうとも考えています。
金融危機の次は食糧危機の到来か 遺伝子組み換え作物の光と影(参考)
ビル・ゲイツが進める現代版『ノアの方舟建設計画』とは(参考)
ここでさらに明確にしておけば、やがて我々現生人類は、同種の次世代を残すことなく死滅するはずで、いわゆる「アセンション」が言う地球規模の次元上昇など起こりません。「ザ・シークレット」やスーザン・ボイルと同じように、それは人々に刹那(せつな)の希望を持たせるための、「彼ら」によるマインド・コントロールなのです。
そして精神・意識のまったく異なる新人類(「人間+1」)が誕生するでしょう。おそらく彼らは、我々のような精神的欠陥を持たない、知的生命体が進歩するためにより適している、キリストのような精神構造を持っているはずです。とすれば・・・そうなんです、かつてキリストを磔刑で殺したように、新たなキリストたちの誕生を阻止しようとしているのが、世界を実質支配し、支配を完全なものにしようとしている「彼ら」なのです。まさに「彼ら」が画策するアンチ・キリストなんでしょう。
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