2009-05-19

「ヒットラーの予言」を検証する-2

本題の前にちょっと寄り道を。「x玉」ブログファンのあなたならわかるでしょうけど(それともあなたのアイディアを同ブログのコメで披露したのかな?)、やっぱコジツケもあるか?ってな感じながら、タマクラさんの、「奴ら」の数字ナゾ解きアソビに感心しているんです(ヒマだね)。

そんで「天敵」?カクレイシさんの、つまり、秘密結社は△自由と▽平等によって世界を動かし、最後に友愛により△+▽のヘキサグラムを創ろうとしている。たぶん、次の日本の総理大臣は鳩山由紀夫氏ではないかな。日本の総理を決めているのは、メーソンだろうから。日本の総理を止めさせることができる力もメーソンにはあることを、安倍元総理とか福田元総理でもわかった。メーソンは考えは△と▽の相反する陣営を創りだし、最後に△+▽=ヘキサグラムで世界を統一することである、という記述には、やっぱワロてから感心した。

さて、本題に入りましょう。もうひとつ「ヒトラーの予言」(「『ヒットラーの予言』を検証する」参照)の文章の中に興味深いことが書かれていたんです。それは「ケネディ暗殺事件と『2039年の真実』」というタイトルがついていた、以下の記述でした。

落合信彦氏の作品には、『2039年の真実』という本がある。内容は、アメリカのケネディ大統領が、誰に、なぜ殺されたのか──を追及した迫真のドキュメントである。落合氏はその真犯人を、はっきり名指ししてはいない。しかし当時、新しいハト派として世界平和の維持に苦心したケネディを、タカ派の軍部指導者や強硬政治家たちは激しく憎んでいた、そこに最大のカギがあることを、氏は鋭く浮かび上がらせている。

つまり、ヒトラーとはなんの関係もない本だ。「2039年」とタイトルにはあるが、私が追求してきた「ヒトラーの2039年予言」とは、まるでかかわりがない。にもかかわらず、氏がこれに『2039年の真実』と題したのは、ケネディ暗殺を徹底的に調べた米政府と下院調査委員会が、その恐るべき真相を含む極秘資料全部を、(ケネディを継いだジョンソン大統領の強い命令で)、2039年に公表すると決めたからだ、という。

しかし、なぜそれが2039年でなければならないのか、いくら調べてもわからなかった、と落合氏は書いている。おそらく、2039年にそれを公表しても、関係者はみんなすでに死んでいるだろうし、他の人ももう関心を持たなくなっているからだろう、と。私はここを読んで、落合氏もまた、ヒトラーの2039年予言について何かを知っている可能性がある、と感じた。そしてそれ以上に、アメリカの権力中枢は、ヒトラーの「究極予言」を全て知った上で、こうした重要政策を決めているに違いない、その一端を戦慄とともに覗いたような気がした。

しばらく前に、ググっているうちにケネディー暗殺の真の理由は、宇宙人についての情報を隠すためだった、といった記事を私は読んだことがあったんですね。でもケネディー暗殺の理由としてもっとも真相にせまっていると言えば、FRB(アメリカ準備金制度)のドル札を排除し、政府発行の紙幣を流通させようとして「彼ら」に消された、という説でした。もち「二十世紀のファウスト」の中にもそれらしい別の動機も書かれていたけれど。このため、「彼ら」によってコントロールされているFRBのことを再考してみることにしました。

で、私のこの情報源がどこだったかというと、最初に「ルース・チェンジ」で、そのあとの「ツァイトガイスト」のヴィデオやネット内のサイト・ブログ記事でした。「ツァイトガイスト」については、「彼ら」の「検閲」を受けたらしい疑惑について、別のエントリーで書いたばかりだけど、「ルース・チェンジ」もなんのことはない。最近の同ヴィデオの公開状況を調べてみたら(スンゴク大っぴら)、やはり「彼ら」の「検閲」を受けてるみたいだ。とゆーことは、ひとつの原因ではあるけれど、暗殺動機の真打でないのかも。

それで、上に挙げた「ヒトラーの予言」中にあった記述と、ケネディーが演説で読み上げる予定だったという以下の草稿の関連性に注目したんです。UFOギークでなくてもすぐに気づくでしょうけど、例のニューメキシコで起こったロズウェル事件のことですね。その後のさまざまな情報操作と混乱によって、アメリカすなわち「彼ら」は相変わらず隠蔽しているようだけど、宇宙には知的生命体があふれている、という認識にいたった私にとって、ロズウェルで起こったことは真実だろうと考えています。
ロズウェル事件(参考)

わがアメリカ国民、そして世界中の皆さん、今日、我々は新しい時代への旅に出発します。人類の幼年期である、一つの時代は終わりに向かい、新たな時代が始まろうとしています。私がお話しする旅とは、計り知れない試練に溢れていますが、我々の過去のあらゆる努力は、成功するために我々の世代を比類なくサポートしてきたものと私は信じます。

この地球の市民である我々は孤独ではありません。無限の知恵を備えた神は、我々自身のように、他にも知的生命体を宇宙に住まわせてきました。そのような権威に対して、私はどのように述べることができるでしょうか?1947年、わが軍は、乾燥したニューメキシコの砂漠で、起源不明の飛行船の残骸を回収しました。

まもなく、我々の科学により、この乗り物は、はるか遠くの宇宙空間からやってきたことが分りました。その時以来、わが政府はその飛行船の製造者達とコンタクトを取ってきました。このニュースはファンタスティックで、実際、恐ろしく思われるかもしれませんが、皆さんは過度に恐れたり悲観して捉えることのないようお願い致します。私は大統領として、そのような存在が我々に対して無害であることを皆さんに保証いたします。

むしろ、全人類の共通の敵である、圧制、貧困、病気、戦争を克服できるよう、彼らはわが国家を助けてくれることを約束しております。彼らは敵ではなく、友人であると我々は判断いたしました。彼らとともに、我々はより良き世界を創造することができます。未来に障害や誤りが生じないかどうかは分りません。我々はこの偉大なる土地で暮らす人々の真の運命を見つけたものと信じます。世界を輝かしい未来に導くことです。

なぜ彼らがここにやって来て、なぜ長期間に渡って我々のリーダー達が彼らの存在を秘密にしてきたのか、近く、皆さんはそれらについてさらに知らされることになるでしょう。私は皆さんに、臆病にならず、勇気をもって未来を見ていくようお願い致します。なぜなら、地球に存在した古代の平和のビジョンと全人類の繁栄を、この我々の時代に、我々は達成できるからです。あなた方に神のご加護のあらんことを。
ジョン・F・ケネディ大統領暗殺の真相

すなわち2039年には、問題なく「恐るべき真相を含む極秘資料全部」を公表できるどころか、このときすべてが「彼ら」のコントロールの下にあるとするなら、「ゴイム」さんがその公表資料を読んだところでほとんど意味ないんじゃない?ということです。となると、我がパソコンに入り浸ってるウザいハッカーさん、ロズウェルETさんとアメリカの関係が、今どうなってるのか教えてくれないのかな?

オマケとして、同ページにあった興味深い文章を以下へコピペしときます。

ヒトラーは1985年12月、南米アルゼンチンのメンドーサの地で亡くなった。4:14pm April 30 、1945 エバ・ブラウンと共に飛行機でノルウェーに飛び、最終地の南米アルゼンチンに到着し、隠棲した。(出番が終わったので)チリの東200マイルに位置する、アルゼンチンの北西のメンドーサ(Mendoza)の町でナチスのSSとスファラジー・ユダヤのコミュニティに守られて極秘に余生を送った。

遺体はメンドーサの南東30マイルに位置するパルメロの共同墓地に埋葬された。その後のヒトラーは絵画が唯一の趣味で、多くの遺作が残されている。最近、東京で展示されている(急きょ中止されたが)のは、ドイツ時代に描かれたもの。ヒトラーはバロン・ロスチャイルドが家政婦に生ませた男児(アイロス)の子。

2009-05-18

「ヒットラーの予言」を検証する

「進化する宇宙が現生人類を創造した?」の続きです。

前回のエントリー、「進化する宇宙が現生人類を想像した?」で指摘したように、これから氷河期(正確には、氷河期の中の氷期であるという)が確実に訪れるものと思われます。そして同エントリーの終わりのほうに、「ヒットラーの予言」について挙げました。この「予言」を再読していくと、今までこのブログのエントリーで書いてきたさまざまな「彼ら」のもくろみとの驚くべき関連性に、すぐにあなたは気がつくでしょう。つまりナチス=「彼ら」のように思えます。今回は、そのことを少しばかり掘り下げてみることにします。

このブログで再三指摘したように、「彼ら」には、未来に起こることを「予告」(もう理解されていると思いますが、予言や予知などではもちろんない)するクセ・余裕?があるようです。以前のエントリーで紹介したことのある、「ヒトラーの予言」の中にもそれらが見られます。ちなみに、この記述の中には、コンピューターやロボット、宇宙旅行や原爆のことが「予告」され、ゴルバチョフの出現によってソ連が崩壊することも「予告」されています。以下に関連するもの引用してみましょう。

「人間とは生成途上の“神”なのである!」。ヒトラーの人種・民族思想には、もうひとつの側面があった。それは極めて魔術的な思想であった。すなわち「超人思想」である。彼はいうのである。「天地創造は終わっていない。少なくとも、人間という生物に関する限り終わっていない。人間は生物学的に見るならば、明らかに岐路に立っている。」

「これでナチ運動の深さが理解できたかね。これよりも偉大で、包括的な運動がほかにありうるだろうか。ナチズムを政治運動としか理解せぬ者は、実は何も知らぬに等しい。ナチズムは宗教以上のものなのだ。それは新しい人類創造の意志なのである。自分とその組織は、神に等しい新人類を創造する使命を受けているのだ。」
ヒトラーの「超人思想」の謎

人間はまだ“進化”の究極段階には到達しておらず、いま、もうひとつの進化の分岐点にある。ヒトラーはそう考えており、更に“新人類誕生”の予感さえ語る。「新しい種類の人類が、いまその輪郭を示し始めている。完全に自然科学的な意味における突然変異によって、である。

これまでの“古い人類”は、必然的に衰退の段階に入り、創造力は全て新しい種類の人間に集中することになる。……そう、人間が“神”となる。これこそ、ごく明快な意味なのだ。人間とは生成途上の“神”なのである!」。彼は続けていう。

「人間は、自己の限界を乗り越えるべく、永遠に努力しなければならない。立ち止まり閉じこもれば衰退して、人間の限界下に落ちてしまう。半獣となる。神々と獣たち。それが根源だ。組織もまた、同じだ。立ち止まり、古いものに固執する組織は衰退し没落する。しかし、人間の根源的な声に耳を傾ける組織、永遠の運動に帰依した組織、それは新たな人類を生み出す使命を受けているのだ。」

「しかし諸君、さらに重大なのは、私がいま、これを話している100年後のことだ。それを告げるためにこそ、私は今日を選んで諸君を招いたのだ。今日から100年後といえば、すなわち2039年1月25日だ。諸君にはわからないだろうが、そのとき人類には真の究極の状況が起こっている。そのとき人類は──少なくとも、いま言っているような意味での人類は、2039年1月、地球からいなくなっているのだ。」

私にははっきりしませんが、この2039年という年は、氷期の始まりを示しているのかもしれない。現在の地球は、4000万年前に始まったといわれている氷河期のなかの間氷期にあたり、1万年前ほど前(現生人類が出現したと考えられる時期)に終了した氷期が再び、それも突然訪れる可能性がある時期ということです。例のペンタゴンの予想では、地球温暖化による海流の変化が原因で、北半球では2010年から平均気温が下がり始め、2017年には平均気温が78℃下がるという。以下に引用を続けましょう。

神人のほうも同様で、同じ原因から生まれてくる。ただ突然変異が大脳にプラスに働いて、進化の方向がロボット人間と別方向になるだけだ。その前段階の『超人(ユーベルメンシュ)』たちも、より進化して神人になる場合がある。いずれにせよ、彼らはいまの人間の数次元上の知能と力を持つ。彼らは団結して地球を支配する。それまでのあらゆる危機や問題は、彼ら神人たちの知能と力で急速に解決されていく。」

「ロボット人間たちのほうは、それに従って生きるだけだ。これはある意味では気楽な身分だ。戦争も気候も経済も、神人たちによって制御されてしまうので、ロボット人間たちは神人たちの認める限度で、多くのものを与えられる。食物と住居も、職業も娯楽も恋愛も教育も、時には思想さえも与えられる。

ただロボット人間たちは、与えられ、操られていることを意識できないようになる。自分たちの意識では、何もかも自分で選択して勝手に生きているのだと思う。しかし、じつは神人たちがすべてを見通して、管理工場の『家畜』のように彼らを育て飼うことになるのだ。

こうして人類は、完全に2つに分かれる。天と地のように、2つに分かれた進化の方向を、それぞれ進みはじめる。一方は限りなく神に近いものへ、他方は限りなく機械的生物に近いものへ。これが2039年の人類だ。その先もずっと人類はこの状態を続ける。

それに以下の文章などはどうでしょう。まるで「彼ら」の計画そのものを「予告」しているようだ。

あわれなアラブ4カ国……最終戦争。東西が激突するだろう。ユダヤはそれに勝って全世界……なぜならそれが彼らの『旧約聖書』の約束だからだ。黙っておけば必ずそうなる。しかし、私がそうはさせない。そのための手を、私は死ぬ前に打っておく。それが最後の秘儀である。それによって人類はわれわれを受け継ぐことになる。

しかも見よ、そのあと、わがナチスの栄光、ラストバタリオン……。それが真のハーケンクロイツの日だ。カギ十字の日だ。そのときラストバタリオンが現われる。ユダヤを倒す。世界を支配する。永遠に……そしてナチスは甦る。真のヒトラーの時代が来る。必ずだ。甦ったナチスの軍団とその強力な同盟がそのとき来る。宇宙からの復讐のカタストロフィとともに来るぞ。それからが真の究極だ。真の終わりで真の始まり、真の淘汰、天国の地獄、21世紀のその年に、人類の驚くべき究極の姿……ではそれを明かそう。諸君、それは人類……」
ヒトラーの予言

「彼ら」がアンチ・キリストによって宗教を統一する意思を持っていたことも、すでにここに書かれています。

この本の中で、ヒトラーは自らの宗教観・宇宙観を率直に語っているが、そこには「神」への篤い信仰心とともに、キリスト教や共産主義やユダヤ人への憎悪が混じっているのが特徴である。(※ ヒトラーは「ロシア革命」を「ユダヤ・ボルシェヴィキ」による革命だとみなしていた)。

ところで、一般にヒトラーは「反キリスト」の男として語られる場合がある。ヒトラーのキリスト教嫌いは有名だからだ。しかし、ヒトラーは「キリスト教」を嫌ってはいたが、「イエス・キリスト」という男を嫌ってはいなかった。むしろ敬意を払ってさえいた。興味深いことに、ヒトラーはイエス・キリストはユダヤ人ではなく「アーリア人」だと信じていたのである。そしてイエス・キリストの直接的な教え(教義)は、ユダヤ人によって著しく歪められたと信じていたのである。

つまり、ヒトラーは「キリスト」を憎んでいたのではなく、イエス・キリスト死後に形成された「キリスト教」という「宗教サークル(組織)」を憎んでいたのだ。彼は、キリスト教をユダヤ教の一派として激しく論難しながら、一貫して自らをイエス・キリストに擬し、「ユダヤ人の追放にあたり、私は寺院のイエス・キリストを思い出す」とまで言っていたのである。

「宇宙は地球にしろ、太陽にしろ、他の惑星にしろ、構成物質は同じである。今日では有機生命体がいるのは地球だけとは考えられない。科学の知識は人を幸せにするだろうか? それは分からない。人が間違った知識でも幸せになれることは分かっている。人は寛容さを磨く必要があるようだ。前世紀の科学者は、人間は創造物の王者であると主張していたが、馬鹿なことだ。そのくせ、急ごうと思えば低能な哺乳類の馬に頼るしかないというありさまなのだぞ! こんな馬鹿げた主張があるものか。
ヒトラーの宗教観・宇宙観

そして氷河期(氷期)到来のことも、次のようにほのめかしています。

「私はヘルビガー(氷河宇宙進化論を唱えたオーストリア出身のエンジニア)の宇宙理論を信じたい。我々の時代より一万年前に地球と月が衝突して、月の軌道が今のように変わったというのは決して不可能なことではない。地球が月の大気を引き寄せて、そのために我々の惑星の環境が急激に変化したということもありうる話である。この衝突の前は人間はどの高度でも生活することができたと考えられる。

気圧の制約がないという単純な理由からである。大地は口を開き、できたばかりの裂け目に水が流れ込み、爆発が起こり、そして豪雨が降り始めたのではないか。これでは人間は高いところに逃げるしかなかっただろう。いつの日か、誰かがこうした事実を直感的に関連づけて疑問に答えてくれれば、精密科学がその跡づけをすることができるようになる。それ以外には我々の現在の世界とそれに先立つ世界との間のヴェールを取り除く方法はないだろう。」

なぜか「ヒトラーの予言」サイトには、「黒魔術の秘儀 ─ 死してなお目的完遂」という、今まで私が見たことのなかったページのリンクが追加されていて、そこには次のようなことが述べられており、ミサイルのことだけでなく、ジェット戦闘機(ここにあるナチスのジェット戦闘機の写真とイラストを私は見た記憶がない。スゴイ!)や、ナチスがそっくりアメリカになってしまったようなことも書かれています。ついでにアリャー!なんと!クラークの「地球幼年期の終わり」のプロット(私が覚えていたプロットに多少間違いがあったようなので、ぜひこのページへ行って読んでください)や「2001年宇宙の旅」のことも載っている。

ここで、私の興味は、彼が好んだ「黒魔術」の最高秘儀に結びついていく。というのも、黒魔術の最高秘儀とは、じつは「自分が自ら滅びることで、自分の本望を敵に受け継がせる」という、なんとも奇々怪々なものだったのである。その儀式そのものは、何か複雑な呪文をとなえて「悪魔の大王」を呼び出し、呪いや願いを聞いてもらうものらしく、詳しいことは私にもわからない。私にわかっていることは1つ。ヒトラーの死の直後から、人類は実際に、ナチスの望みを全て受け継がされてしまった、ということだ。その一番いい例は、やはりロケットとミサイルである。
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ヒトラーが予知した2039年の人類の状態は、このありがたくも狂おしい傑作SFのイメージと、とてもよく似ていると思う。といっても、ヒトラーがそれを告げたのは1939年、アーサー・C・クラークがこれを書いたのは1953年。だから、国際的な極秘情報も深く知っているというクラークが、ヒトラーの「究極予言」をどこかで聞いて参考にした可能性はあっても、ヒトラーがクラークのこれを読んで影響を受けた、ということはありえない。

ヒトラーは2039年の究極の予知の中に、「人類の幼年期の終わり」を、人類がいまの次元から別の次元の生物に変身していく、「成長期の始まり」を見ていたのではないか。とはいっても、2人の間には、むろん異質な違いがある。改めて言うのもおかしいが、ヒトラーが言ったのは魔性の予言、クラークが書いたのはあくまでSFだ。

優れたSFに出てくる事件や社会は、『月世界一周』や『海底2万マイル』など、ジュール・ベルヌの作品などがいい例だが、ある程度、実現することもある。しかしその確率は高くない。優れたSFであればあるほど、それは作者の奔放な頭脳から生まれた空想だから。「悪魔そっくりの姿をしてUFOで飛んで来る神々」も、もちろんそうだ。それはクラークの想像力が生んだ皮肉で強烈なキャラクターだが、そんなもの、決してどこにも実在しないし、飛んで来るわけもないと私は確信している。

しかし、ヒトラーの「2039年」は違う。これは空想とは別次元の予知力が見通した未来だ。原爆からゴルバチョフのおでこのアザまで見通していた、世界の魔人ナンバーワンが予知した未来だ。当たる確率はきわめて高いと見なければならない。おそらく100%に近い確率で当たると思う。そのとき世界中が完全にそうなっているかどうかはともかく、「神人」と「ロボット人間」たちが現われて実際に活動する社会が、2039年、必ず来ているだろう。
黒魔術の秘儀 ─ 死してなお目的完遂

2009-05-16

進化する宇宙が現生人類を創造した?

前回まで、「『アヌンナキ』が現生人類を創造した?」を2回にわたってアップしました。それで結局のところ、このエントリーで取り上げたゼカリア・シッチンの説のように、知性を持った現生人類が宇宙人によってDNAを操作され、創造されたという説は、私には誤りではないかと思えました。となれば、それでは実際はどうなんだろう?ということについて、ここで私の考えを披露しましょう。それにはもう一度、おなじみ「宇宙人ユミットからの手紙」に話を戻す必要があります。

宇宙は知的生命体であふれている:
同書によると、宇宙には生命を宿している惑星がたくさんあると(ETの)ユミットが言っているらしい。余談ながら、もし真の意味での「常識」があれば、ユミットの言う、複数の宇宙に存在する数限りないペアとなった宇宙・・・・なんだかよくわからないけれど、はかり知れない大きさを持った宇宙の中で我々が一人ぼっちという考え方など、私にはそれこそ狂気(キXXイ)じみていると断言できます。SETE(地球外知的生命体探査)プロジェクトなんて、ETたちからすればジョークのネタになっているのかも。むしろ宇宙では、そこいらへんにETだらけと考えるほうがより合理的でしょう。なお、ETたちがカミングアウトしないのは、干渉しないという決まりがあるかららしい。

ついでながら、我々の宇宙には反物質が存在せず、それはこの宇宙とペアになった宇宙にあるとし、光速cはR2=常数(R:宇宙のマイナス曲率半径)で可変するそうです。すでにこのブログで紹介したように、ブラックホールも存在しないという。そして、宇宙全体は生成を続ける一種の生き物という考え方が示されています。さらにそして、宇宙の「あの世」が惑星上の生物の進化をコントロールしていて、状況に応じて的確な指令を出している、つまり生物の突然変異をも起こさせているらしい。

すると、その突然変異によって惑星の単純な生物からやがて知的生命体が生まれ、それらがまたさらに進化していく。ちなみに、知的生命体の形体はきわめて限られていて、我々人間の形しかありえないようです。その中でもユミットは、外見上人間と見分けがつかないくらい似ているらしい。そう・・・あなたが会ったことのある、あのちょっとおかしな感じがした人がそうなのかも。同書の著者であるプチ氏の考えによれば、(前回のエントリーですでに触れたように)宇宙のすべての知的生命体が誕生した時間差はほぼ同時期(もち宇宙感覚の)で、せいぜい1万年ほどだろうということです。

そして進化の結果として、それらの惑星の知的生命体のテクノロジーが進歩し、ついには広大な宇宙へと飛び出して未知の星々をめざし、それまで独立して進化していた、さまざまな知的生命体同士がランデヴーする機会が訪れる。けれどもこれらの知的生命体同士には、本来なら人類の人種間にあるような遺伝的適合性がないとしています。つまりハイブリッドの子孫は生まれない、と。

しかしながら、進化が継続することによって、いずれ他惑星の知的生命体との遺伝的適合性がある新人類(「人間+α」)が誕生するという。それで、それによって結合できた知的生命体がさらに別の、宇宙の他の場所で結合した知的生命体と再々結合する。最近の金融機関や企業の限(きり)のない大合併みたいなものか?そうやって構成物である知的生命体の進化によって宇宙そのものが進化していく、といったことなのでしょう。

これは余談ですが、それゆえ、「彼ら」によってコントロールされているハリウッド映画にあるような、本物の宇宙人がなぜ、未来の大切なパートナーとなるべき地球人類をむやみに殺戮しなければならないのだろうか?と考えています。でもホラー映画だと割り切れば、そうなんかも。それにしても、すでに十分な超テクノロジーや安定した社会を実現しているETたちに、物欲から人類を支配するメリットなどあるとも思えない。

だいたいシッチンの「アヌンナキ」が人類を金鉱掘りの労働力として創ったなんて話もちょーアホくさい。超テクを持ったETなら、もっと洗練された方法を考えるはずです。宗教家?のシッチンは、アーサー・C・クラークの創造力の足元にも及ばなかったようだ。それに、むしろこんな不安定な地球などより、もっとマシな惑星を探せばありそうにも思える。あの「彼ら」側の仕事をしているらしいデーヴィッド・アイク氏ですら、「彼ら」が宇宙人が攻めてくると言い出したら、それば「ブルー・ビーム計画」だと言っていました。

それで思い出したことは、昔のTV番組の「ミステリー・ゾーン」だったか、宇宙人が地球人類を捕らえて彼らの食料として供給するといった話がありました。でも今からすれば、まったく荒唐無稽でバカげた話です。なぜなら、現在の私自身が肉食を止めてから久しく、食していたときに比較し、もっと健康な状態にあるからです。私は「太陽直視」の実行によって、もしかしたら不食も可能ではないかと思っているくらいです。実際私は、低カロリーの食事でも元気に生きています。

氷河期が人類の進化を起こさせた:
では、生物が進化するための条件とは、いったいどんなことなんでしょう?それはどうやら、惑星上の生物に生存の危機が訪れたときに起こるらしい(それとも進化を起こすために危機を条件づけるのか?)。そういうことなら、ということで、最後の進化に関する地球上のイヴェントを調べてみました。「ウィキペディア」の「氷河期」には、次のような記述があります。

最後の氷河期は1万年前に終了したということになる。この約1万年前に終わった出来事を、文献によっては「最後の氷河期」と記載していることもあるが、科学者の多くは氷河期が終わったのではなく、氷河期の寒い時期「氷期」が終わったとし、現在を氷期と氷期の間の「間氷期」と考えている。そのため、最終氷期終了後から現在までの期間を後氷期と呼ぶこともある。ここでは、氷河期は氷河学的な意味で使用し、氷河期の中の寒い時期を氷期、氷河期の中の暖かい時期を間氷期と呼ぶ。

過去数百万年は、4万年から10万年の周期で多くの氷期が起こり、これについては研究がさかんに行われている。各氷期と間氷期ではそれぞれ平均気温が異なり、最近の氷期では年平均気温で7-8℃以上低下したというデータもあるが、「気温何度から氷期」というわけではない。その間にも小氷期、小間氷期が認められる。ヨーロッパでは「ギュンツ」、「ミンデル」、「リス」、「ウルム」の4氷期に区分されている。

この長い氷河時代」が重要なのは人類の進化に並行しているからである。氷期が訪れると海岸線が極端に遠退き、陸上の大部分が氷に覆われる。そのため動植物も激減し、動植物を食料とする狩猟採集生活の人類にとっては、大きな打撃であった。人類(猿人)になる前は樹上生活であったらしいが、氷期の環境で地上生活を始め、2足歩行を開始し人類となったというのが通説である
氷河期

すると考えられることは、現在の我々が直面しているさまざまな経済・政治における危機や、災害・疫病、あるいはこれから起きようとしている大戦争などによる大混沌が、この地球上で最後に起きた、つまり今から1万年以上前に通過した氷河期の再来に直面することから、「彼ら」が自らを優先してその災禍を容易にくぐりぬけて生き残り、通過前後の世界支配を、人類全体のためにではなく、「彼ら」にとってのユートピアを実現するための準備なのだと言えそうです。

そんなことによって、氷河期到来をアメリカ国防総省(ペンタゴン)が予想したあとで、映画の「デイ・アーフター・トゥモロー」がなんらかの意図(もちそのときが来れば、「ゴイム」さんにわかるように?)の下に制作・一般公開され、氷河期が去ったあとの食料と自然環境を再生するために必要な種子を保存する「箱舟」を、安全なノルウェーに建設したということなのでしょう(以下のリンクを参照)。
映画「The DAY AFTER TOMORROW」が告げる「氷河期の再来」

温暖化とは氷河期到来のこと?(参考)

温暖化とは氷河期到来のこと?-2(参考)

地球を冷やすだって?

真の「アセンション」とは:
第二次世界大戦後の20世紀後半では、比較的安定した時期が続いて世界が繁栄し、かつてないほど人口が急増した。安価で大量に生産されるようになった消費財が市場にあふれ、まだ社会的な格差や偏見・紛争・戦争・暴力・犯罪などで大いに問題があったとはいえ、その恩恵を受けた人々は、それほど大きな脅威を受けることなく日々の生活に没頭し、ひたすら生活を向上させることに腐心できたと思われます。

世紀末のハルマゲドンの恐怖も去って、テクノロジーの急速な進歩にともない、エネルギーや情報革命、食料危機・不治の病の克服や長寿の達成、宇宙開発・快適な生活環境などなど、希望にあふれた未来を夢見ていた我々にとって、この地球温暖化の影に隠されていた氷河期の到来は、いわば青天の霹靂であり、思ってもみなかった人類滅亡の危機なのかもしれません。そして、たぶんこれによって、実際のところ、人類の多数が犠牲なるだろうと思われます。しかしながらこのことは、次の人類の進化をも意味しているはずで、それは同書が言うように、「人間+1」の出現といったものなのでしょう。

さらにこのことは、ネット内にあふれる「アセンション」のフィクションに付随する一部とも言えそうです。フォトン(宇宙線?)の照射を受けることによって人類のDNAに突然変異と、その結果としての進化が起こり、それがモラルや自覚を持った心の正しい人々に至福の恩恵をもたらす、などという、おそらくCIANASAがフイチョーしている感じのXXインチキ話などではなく、これから進化した、現生人類と遺伝的適合性のない新人類(「人間+1」)が誕生するということなのでしょう。このことについて、私はすでに「アセンションについて-3」というエントリーで、以下のように記述しました。

そんなことで、私には「アセンション」がどんなものか理解できたような気がしてきました。すなわち、私の言う「彼ら」、または「イルミナティ」、あるいは「ビッグ・ブラザー」などと呼ばれるエセ・ユダヤ人を中心とした巨大陰謀組織が19世紀から世界支配の野望を抱き、二度の大戦と冷戦を経て、これから始まろうとする第三次世界大戦の後にそれを成就させようと計画し、実行されてきた。そしてこの最終段階で、究極に達しようとしている兵器(HAARPとかの)によって、人類滅亡の危機が迫ってきた。そのため、上の説明による人類の「突然変異」も(必然的に)同時に起きようとしている、ということなのでしょうか?

興味深いことは、ユミットも地球と似たような経験をしたようです。彼らの世界は全体主義で、この我々の世界と同じく、紛争や殺りくを数世紀繰り返してきたようです。あるとき女性の暴君が現れて、我らが地球の「彼ら」がたくらんでいるように、民衆を奴隷同然にしてしまったらしい。まるでナチスが夢見たような世界だったのだ、ということです。ところがこの暴君が爆弾テロによって倒れると、彼女によって奴隷にされた科学者たちによって蓄積された知識が民衆の怒りによって破壊されてしまったらしい。とにかくそういったことが経験となって、安定した全体主義的な社会システムを構築し、ユミット種族が滅ぶことなく発展してきたようです。

といったことからすれば、(このときに破滅にいたるまでの兵器や危険がなかったとしても)もしかしたら、ユミットも「アセンション」を、進化をこのとき経験したのでしょうか?そして我々もこれから「アセンション」を経験することによって心身が進化し、ユミットの世界に近い統治体制を確立するのだろうか?彼らからすれば極端に自己中らしい人類に比較し、個人より集団としての利益が絶対条件となるらしいユミットのようになるのだろうか?誤解がないように断っておくと、ユミットは人類とコンタクトするにしても、彼らの社会モデルを人類に強要する考えがまったくないとしているようです(このへんのややこしい説明については、同本を読んでもらう必要がある)。

それにしても、「人類の進化」について知りたいと思うのは、現人類との具体的な違いですね。それはDNAの異変によって病気にかからなくなるとか、寿命が驚異的に延びることや、あるいはテレパシーみたいな知覚能力が得られるということなのだろうか?過去に進化した現人類が得たことは、火や道具を使うようになったとか、記憶能力が強化されて言葉・文字を持ったことや、あるいは意識や客観性が生まれ、哲学や科学を起こしたことなどでしょうか。

ユミットの主張に「双子の宇宙」という、人類のまだ知らない理論があるようです。ペアになった宇宙が数限りなく存在するという。ここで詳しくは書けませんが、我々の知らないもう一つの宇宙を利用することによって、相対性理論による速度の限界にかかわらず、何十光年の距離も短時間で旅行できるらしい。そして、人類やその他のETの心的な、あるいは魂の(個別の)ネットワークがそこに存在し、この世にいる我々には、意識することなくネットワークとのコミュニケーションがあるらしい。ある意味で、そこが人類の進化をつかさどっているという。さらに、このネットワークは宇宙が進化するために貢献するらしい。もし誰かが人間の存在理由を問うたとしたら、これは実に興味深い答えですね。
アセンションについて-3

宇宙人からの情報だった:
私はこのときに書いたことの本当の意味の、数多くあったナゾの答えが今得られ、「常識人ゴイム」さんからするなら、この狂気(キXXイ)じみた巨大なジグソーパズルのパノラマ図がほぼ完成したように思えます。今人類は、一万年前に誕生して以来の、現生人類史上最大・最後のイヴェントに直面しているのでしょう。ただし、それでも古代文明や、例えば「ヒットラーの予言」(「インターネットとインテリジェンス-6」」参照)のナゾについては、まだ適当な答えが出ていない。当時のヒットラーは、すなわち「彼ら」は未来に起こる天変地異のことや、新人類(「人間+1」)が出現することをよく知っていたようです。

「宇宙人ユミットからの手紙」によれば、ユミットが最初に地球を訪れたのが19503月としています。ユミットがウソをついていないとすれば、私が想像するに、おそらくそれ以前に来た他種族のETが教えたか、そのETが持っていた情報を盗んだと思えるのです。実際、ETの存在を表面上隠しているアメリカは、ユミットのプラズマや遺伝子操作の技術を盗んだらしい。ただ、UFOテクノロジーまで盗んだか?とか、あるいはネット内のヴィデオが見せるように、UFOを所有しているか?となると、私にはわからないけど、おそらく持っていないでしょう。

そして、そのユミットがネット内のサイトやブログで情報操作をさかんに実施していると思えます。ついでに言えば、宇宙人と名乗って「アセンション」か、それに類することを写真つきでもっともらしく書いているサイトやブログは、まずたぶらかしだと思うべきでしょうね。ETはよほどのことがない限り干渉しません。偽の宇宙人に希望を持つのは無駄でしょう。「再び『アポロ計画疑惑』の検証」シリーズで紹介した「GA Site」サイトや、矢追純一氏の情報も、当然操作されたものだろうと考えています。

古代文明の多くのナゾも、ある種族のETと当時の人類の間でコンタクトする機会があったとすれば、すでにおびただしい著作やネット内の記事が指摘しているように、簡単に説明がつくはずです(ただし「彼ら」による情報操作も含んでいる)。たぶん、たぶらかし「アセンション」や「フォトンベルト」のアイデアも、元はETからの情報だったのでしょう。

というわけで、そうなんです。SFファンのあなたなら、以上のことで、すぐにクラークの「地球幼年期の終わり」を思い出すかもしれない。けれども、クラークは自らが描いたプロットを現実に見ることなく昨年逝ってしまった。いや・・・もしかしたら、ユミットの言う、死んだ人間のそれが一体化するという、宇宙のどこかにある「あの世」の集合的魂のネットワークから、じっとこちらを見つめているのかもしれません。「2001年宇宙の旅」のモノリスみたいに。