「排泄物のリサイクルと水資源」
最近の記事で私がもっとも強いインパクトを受けたのは、中国の空母建造に関するものではありません。次の記事でした。この文章を読んでいると、自然にモニターを見つめる私の姿勢が前かがみになり、とくにウンコの水分が95%近いという記述に、えっ?っと、そのことにヒジョーにびっくりして、我がお尻が椅子から3センチほど飛びあがったくらいです。
21世紀のトイレに水はいらない!
「本稿で紹介する正和電工の「バイオトイレ」は、そんな心配が一切いらない“自己完結型”のトイレである。排泄物は便器の下に据えられたタンク内の“おがくず”によって、丸1日もあれば完全に分解される。固形物は一切残らず、水分はすべて蒸発してしまう。つまり、上下水道も、バキュームカーも必要としないのである」、と主張するこの記事を読んでいくと、信じられないくらいすばらしいアイデアと感じられます。地球温暖化にともない水資源の枯渇・汚染問題がとりあげられているおりから、ノウガキどおりなら、確かに21世紀のトイレになるでしょう。
そういえば、こちらの養鶏・養豚農家では、排泄物のリサイクルに熱心にとりくんでいるようです。エントリー・タイトル、「バイオエタノールの増産問題」で触れたTV番組の「グローボ・フラウ」で、いつであったか覚えていませんが、養豚についての特集レポートがありました。養豚の糞尿は普通、養豚場の池にためられているようで、これによって生じる土地や水源への汚染問題が指摘されていました。
そして、これを処理することによって肥料や可燃ガスに変えようというものです。ネット内を調べてみると、この手のリサイクルには、結構いろいろな技術がありそうですね。ちょっと記事は古いけれど、以下の方法なんかは、現在ではもっと進歩しているかもしれませんね。
宇宙空間における宇宙飛行士の糞尿問題
でも人類にとって究極の処理方法としては、「宇宙人ユミットからの手紙」でしたか、この本に記述されていたように、ウンコを気体などに分解する装置を肛門へインプラントしてしまうのが最適と思えます。いや、それよりも・・・・こっちのほう(「21世紀に大変革は起こるか?-18」)はどうなんでしょう?
ついでに枯渇・汚染する水資源についてです。ブラジルには世界最大級の地下水源があり、それが脅かされているというようなTV番組や記事をよく見かけます。それにエルニーニョの影響らしく、ブラジルの東北部の旱魃はほとんど恒常的になっているようです。そしてブラジルは、降雨量不足による電力危機を01年に経験しています。また中国については、湖や河川についてのすさまじい汚染状態がひっきりなしに伝えられていますが、食品だけのことではなく、地下水の汚染や渇水・砂漠化問題がより深刻になっているようですね。
水の危機
中国土地砂漠化問題、人為的要素が主因
中国の都市の半数、地下水汚染が深刻
さらに温暖化のことといえば、「21世紀に大変革は起こるか?-15」で一度取り上げたことがありました。以下の記事には、その後の温暖化メカニズム解明について、よりまとめて書かれているようです。要するに、まだはっきりと解明されていないということなのでしょう。
依然くすぶる懐疑論 人為CO2以外に犯人も?
少し前に「Technobahn」で以下の記事がありましたね。テクノ・オタクの皆さん、覚えているでしょうか。私も興味がわいてしばらく考えたけれど、このときにはありえそうな用途を考えつきませんでした。でも上の記事を読んで、これってなにか気象に関係した実験かもしれないかな?と想像したんですけれど、どう思います?
人には見せられない世界最大規模の科学実験施設
そして【やばいぞ日本】には、日本の排出権に関しての不利な状況が描かれています。なんと、CO2排出で肝心カナメの1、2位を占める国に都合よくされてしまった。すなわちアメリカに説得されて不利な条件をのんだら、やーめたと逃げられ、「途上国」だった中国の大急増が読めず、これまた逃げるのを許してしまった。そして今やタナからボタモチになった排出権をプレミアムつきで買わなければならない、というわけでしょうか?こんな「理不尽」を受け入れる国とは、まさにお人好しと言えるでしょう。